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慢性骨髄単球性白血病

まんせいこつずいたんきゅうせいはっけつびょう

Chronic myelomonocytic leukaemia

告示番 号84
疾病名慢性骨髄単球性白血病
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概要

慢性骨髄単球性白血病 (CMML)は単球増加を特徴とし、骨髄増殖性腫瘍(MPN)と骨髄異形成症候群 (MDS)の性質を併せ持つクローン性骨髄腫瘍である1)。小児においては同様の病態としてRAS経路に関与する遺伝子の変異を有し乳幼児に好発する若年性骨髄単球性白血病 (JMML)があるが、厳密な鑑別は困難である。

疫学

小児におけるCMMLの疫学データはない。JMMLの発症率は100万人あたり1-2例とされる。

原因

あきらかな原因は不明であるが、成人領域では一部分の症例では職業、環境による発がん性物質と放射線による影響と考えられる症例がある。小児領域においては、遺伝性骨髄不全症候群などの先天性疾患や、悪性腫瘍に対する化学療法・放射線治療などに続発する二次性MPN/MDSとして単球増加を主体とする病像を呈しCMMLの診断基準を満たす例がある。
分子遺伝学的解析が成人のCMMLではさかんになされており、40-60%の症例にASXL1, SRSF2, TET2変異が見られ、他にも多数の変異が報告されている2)。症例数は少ないが本邦から小児CMMLの分子遺伝学的解析の報告がなされており、JAK2, TET2, RUNX1, CBL変異など成人のCMMLと共通する遺伝子異常が見つかっている3,4)。このようなCMMLに特徴的な遺伝子異常からJMMLとの鑑別を試みた報告もある5)

症状

成人のCMMLを参考にすると多く見られる症状としては倦怠感、体重減少、発熱、寝汗が上げられる。他に易感染性や出血がみられ、白血球増多の症例では肝腫大、脾腫大を伴うことが多い。

治療

小児では一定の患者数を観察した報告はないが、根治を目標に造血幹細胞移植が必要と考えられている。

予後

小児では一定の患者数を観察した報告はないが、造血幹細胞移植を行わないと予後不良とされる。

参考文献

1. Orazi A, Bennett J, Germing U. et al: Chronic myelomonocytic leukaemia. In: WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues (ed. by S.H. Swerdlow, E. Campo, N.L. Harris, E.S. Jaffe, S.A. Pileri, H. Stein, J. Thiele & J.W. Vardiman), pp. 76-79. IARC, Lyon, 2008
2. Parikh SA, Tefferi A. Chronic myelomonocytic leukemia: 2013 update on diagnosis, risk stratification, and management. Am J Hematol. 2013 Nov;88(11):967-74.
3. Ismael O, Shimada A, Hama A, et al. De novo childhood myelodysplastic/myeloproliferative disease with unique molecular characteristics. Br J Haematol. 2012;158:129-137.
4. Shiba N, Hasegawa D, Park MJ, et al. CBL mutation in chronic myelomonocytic leukemia secondary to familial platelet disorder with propensity to develop acute myeloid leukemia (FPD/AML). Blood. 2012 Mar 15;119(11):2612-4.
5. Pérez B, Kosmider O, Cassinat B, et al. Genetic typing of CBL, ASXL1, RUNX1, TET2 and JAK2 in juvenile myelomonocytic leukaemia reveals a genetic profile distinct from chronic myelomonocytic leukaemia. Br J Haematol. 2010 Dec;151(5):460-8.
:バージョン1.0
更新日
:2014年10月1日
文責
:日本小児血液・がん学会
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